ワインの国 山梨

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「GI Yamanashi」糖度基準の公開/2024

「GI Yamanashi」糖度基準の公開

地理的表示「山梨」管理委員会
委員長  木村 英生
山梨県ワイン酒造組合
会 長  有賀 雄二

山梨県内における2024年産ブドウの生育(4月~10月のブドウ生育期の概況)

萌芽・展葉期(1月~4月)
 1~3月の気温は甲府、韮崎、勝沼いずれも3月を除き平年に比べて高めに推移した。降水量は低気圧や前線の影響を受け、2~3月は平年より多くブドウの生育は順調であった。萌芽は早め(甲州市勝沼町下岩崎の甲州:4月15日)で、病害の発生もなく順調に推移した。
開花・結実期(5月~8月)
 高気圧に覆われる日もあったが、前線や低気圧からの湿った空気の影響もあり天気は周期的に変化し、日照時間は平年並みとなった。気温は太平洋高気圧に覆われ晴れた日が多く、暖かい空気に覆われたことや南からの空気が流れ込んだことなどにより、平年よりかなり高く、高温が続いた昨年並みとなった。梅雨入りは6月 21 日ごろで、平年(6月7日ごろ)よりかなり遅く、梅雨明けは 7月 18 日ごろと平年並(7月19 日ごろ)であった。 降水量は平年より多かったが、短時間での集中した降雨であったため病害発生などのブドウ生育への影響は少なく、概ね順調な生育となった。
 甲州の開花は、勝沼町下岩崎で5月24日、穂坂で5月30日~6月5日であった。開花日が揃っていることから開花や結実に対する悪影響はほとんどなく、順調に成熟が進んだ。一部の園でベト病が散見されたが、的確で迅速な対応により被害は最小限に抑えられた。
成熟期(9月~10月)
 8月下旬から9月初旬にかけて台風の襲来があったが、ブドウ果実への影響は少なかった。

糖度基準
 甲州は、勝沼で14.4%前後(Brix換算)、甲府で14.3~15.7%、山梨市で15.1%、穂坂で14.1%、白根で15.9~16.3%であった。‘MBA’は、甲府で18.4%、山梨市で16.4%、穂坂で16.7~17.9%であった。8月下旬に収穫が始まっている地域もあるが、2024年も糖度の上昇は好調で、すでに通常の基準としている甲州14%以上、マスカット・ベーリーA 16.0%以上を超えている産地がほとんどであった。

 

GI山梨糖度基準 <2024年産ブドウの扱い>

萌芽・展葉期(1月~4月)
 上記の糖度推移等から2024年における「GI Yamanashi」ワインとして仕込む糖度基準は、「地理的表示 山梨 生産基準(国税庁告示)」どおりとし、甲州は14%以上、ヴィニフェラ種は18.0%、その他(マスカット・ベーリーA他)16.0%以上としたい。
 ただし、10月24日に開催される「GI Yamanashi」認定審査に向けた2024年の山梨ヌーボーに関するものに限り、2024 年・年号のブドウ糖度を1%下げることを認める。

 

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